ホンダ「FCV CONCEPT」画像ギャラリー -価格は「競争力あるもの」と発表

世界に先駆けて燃料電池専用車として生まれ、リース販売されているホンダ「FCXクラリティ」の後継モデルを示すコンセプトカー『Honda FCV CONCEPT』が発表されました。

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乗車定員5名、JC08モードでの航続距離700km以上、最高出力100kW以上、充填時間3分以内という、まさに次世代ビークルとしての環境性能と、様々な実用条件を満たすFCV(燃料電池車)のコンセプトカー。しかも、このクルマをベースとした市販車が2015年度内に登場するといいます。現実的なコンセプトカーなのです。

高出力・十分な航続距離・余裕のキャビンスペースといったパフォーマンスとパッケージングを両立させたポイントは、従来型より33%の小型化を図り、出力密度3.1kW/L(従来比約60%の向上)とした新開発の燃料電池スタックにあります。

こうして小型化した駆動ユニットをすべてボンネット下に収めることでキャビンスペースを確保しながら、70MPaの高圧水素タンク2つ、リチウムイオンバッテリーを搭載することが可能になったということです。

また、 最大出力9kWの外部給電ユニットを用意。つなぎやすさも考慮した設計となっているのも、燃料電池車の可能性を知り尽くしたホンダらしい配慮でしょう。 

発表会場では価格についての質問がありましたが、これに対し伊東社長は「競争力のあるもの」と応答しました。トヨタのFCV「MIRAI」の発表前日に、ライバルを意識した発言、とも言えそうです。

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https://clicccar.com/2014/11/17/278514/

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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