ところで、「マイバッハ」とは何に由来したネーミングなのでしょうか。
ダイムラー、メルセデス、ベンツ……いずれも人名に由来するものですが、マイバッハもそう。ダイムラーの主任技師であり、後に自動車・エンジンメーカーを興すヴィルヘルム・マイバッハ(Wilhelm Maybach)氏にちなんだブランド名です。
そのマイバッハ・ブランドがダイムラー・グループのそれとして復活したのは2002年のことでした。メルセデス・ベンツSクラスの上を行くモデルとして誕生した「マイバッハ57」とロングバージョンの「マイバッハ62」は、その名にふさわしい12気筒エンジンを搭載。2002年当時、最上級グレードでは4500万円以上という高価格で、「都内のマンションよりも高いクルマ」として話題になったものです。
2010年に国内発表された「マイバッハ ランドレー」は、ルーフの後半がソフトトップとされたユニークかつ贅沢なモデル。こちらの価格は1億4200万円(当時)と、そのブランドにふさわしい超高級車だったことも記憶に残っているというファンも少なくないでしょう。
(山本晋也)