クルマを運転する際にドライバーは「認知」「判断」「操作」という運転行動を繰り返しており、衝突事故の中で約70%を占めるとされる「認知」ミスの低減が不可欠とされています。
そのため自動車各社は衝突被害軽減に向けた「自動ブレーキ」の搭載を急ピッチで進めており、「燃費」と共にセールスポイントとして前面に押し出すようになっています。
90年代から安全実験車「ASV」を使って研究が進められており、2003年には市販車で初めてトヨタが2代目「ハリアー」に「ブレーキアシスト」システムを搭載。
これは追突時、ブレーキの踏み方が甘いドライバーが約半数を占めていることから、ブレーキの踏込み速度と踏込み力を検知して「緊急ブレーキ」と判断した場合に自動でブレーキ圧を高めて大きな制動力を発生させる衝突被害軽減システム。
その後、さらに研究が進んで人間の「目」に代わるミリ波レーダーを利用した「プリクラッシュセーフティシステム(PCS)」が登場。
ただ、コストアップが伴うため、これまでは主に中型車以上への搭載が中心で、小型車への対応が遅れていました。