「2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤー」をマツダ・デミオが獲得したワケは?

Archivnummer: SSPIP32036

「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したCクラスは、「セグメントにとらわれることなく、メルセデス・ベンツが現在持つ技術をあますことなく投入し、全力でユーザーにいいクルマを届けようとした力作。世界最高水準の衝突回避システムや運転支援機能、時代が求める環境性能を備えながら、走りの良さと快適性を高次元でバランスさせている」とのこと。

ほかの賞と獲得理由は、下記のようになっています。

●イノベーション部門賞

ビー・エム・ダブリュー「BMW i3」

i3

得票結果:290点

「単に電気自動車というだけでなく、生産から使用、そして廃棄といった、車両を生産する過程すべてに徹底的なエコ思想を貫き、自動車が直面している課題に真正面から取り組んだ姿勢を高く評価。軽量化技術の最先端であるCFRP(カーボンファイバー)を量産した意義も大きい」

●エモーショナル部門賞

該当車なし

●スモールモビリティ部門賞

本田技研工業「ホンダ N-WGN/N-WGNカスタム」

Honda_n_wgn

得票結果:252点

「軽自動車という枠をはるかに越えた安全性への取り組みによって、 JNCAP5つ星という快挙を成し遂げた。その驚きの衝突安全性能に加えて走行安定性能の高さも際立つ。ハード面でのクオリティの高さが徹底的に追及されており、軽自動車全体の底上げに貢献すると期待できる」

●特別賞

トヨタ自動車「トヨタの燃料電池車への取り組み」

TOYOTA_FCV

「次世代エネルギーの水素を使った燃料電池車として、トヨタFCVは世界でいち早く量販化を決定して、価格のメドを発表。インフラ整備が課題であることはもちろんだが、実用化のハードルとして懸念されていた水素充填機を共同開発し展開することなどに加え、一般販売を実現したことの意義は大きく、日本が世界市場を牽引する分野としても、大いに期待できる」

興味深いのは、「エモーショナル部門賞」の対象車がなしという点と、まだ発売されていないトヨタFCVの「特別賞」受賞でしょうか。

さて、大賞を受賞したデミオの凄さとは、一言でいえばこれまでの国産コンパクトカーとは違うステージへと、内・外装から走りまで引き上げたことで、価格だけを見ると国産コンパクトカーよりも高く感じるかも知れませんが、次元が違うわけですから当然です。

ユーザーに選択されるか、されないかは別の話ですが、「2012-2013」で日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得したCX-5然り、マツダのスカイアクティブテクノロジーとその商品は本物だということは後年振り返っても語られる気がします。

■意外? 当然? 2014-2015日本・カー・オブ・ザ・イヤー「10ベストカー」決定!」
https://clicccar.com/2014/10/08/272355/

■新型デミオのガソリンも軽やかな走りで捨てがたい!
https://clicccar.com/2014/10/07/271932/

■マツダ新型デミオで長距離を走るクルマ好きなら迷わずディーゼルを選びたい!
https://clicccar.com/2014/10/03/270872/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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