よく粘る足に、巧みなパッケージング、そして2気筒の「ツインエア」でも思いのほかよく走るなど、内装の質感や収納や使い勝手などでツッコミどころは多くても、キラリと光る美点をいくつも備えているのが、フィアット・パンダでしょう。
派手さやアイコンとしての存在感、知名度はフィアット500にゆずりますが、先代パンダの改良版で、500とプラットフォームを共有しているにも関わらず、先述したように秀逸なパッケージングには驚かされます。
フィアット500とホイールベースは同値、全長を110mm、全高を35mm延ばしながら小さな子どもがいるファミリーでも使える室内空間を確保しています。しかも、全高は日本の立体駐車場に入る1550mm。