PHVを含むハイブリッドかクリーンディーゼルか、あるいはEVかと迷った時に、EVでやはり気になるのはEVの航続可能距離……。
毎日近所の買い物や通勤程度でしか使わないのであれば、EVでも十分にまかなえるはずですが、万一の電欠に備えた仕組みがあればより安心です。
マイダス・ラボが「電気自動車開発技術展(EVEX)2014」でアメリカの「Andromeda Power LLC 」の車載型急速充電器「ORCA Inceptive」の実演をしました。
マイダス・ラボでは、電欠の不安や煩わしさの解消を担う「迅速な電欠レスキュー」はEVの普及促進にとって必要不可欠なソリューションと分析。
電欠してしまうと、大がかりな電欠レスキュー車があればいいですが、すぐに来ない場合はレッカー移動に頼るしかありません。
今回、マイダス・ラボが実演したコンセプトの「EV to EV concept 」は、レスキュー車の走行用バッテリーをレスキュー給電にそのまま活用することで、従来の大がかりな電欠レスキュー車と比べると圧倒的にシンプルで実現性に優れるとのことで、同社では、この最もシンプルな電欠レスキュー車の導入支援を実施。
「ORCA Inceptive」は、日産リーフのトランクに搭載できる「CHAdeMO」仕様の小型で高出力(最大出力50kW)な急速充電器です。
電欠車両に対し、6~10分で5 kWhの電力を急速充電可能で、これにより電欠した車両は30km~40kmの走行ができるように。
給電用のエネルギーにはレスキュー車自身の走行用バッテリー(日産リーフ/e-NV200の場合24kWh)を使用することで、レスキュー車へ発電機や追加バッテリーの搭載が不要なため、低コストに電欠レスキュー車の導入が可能になっています。
■日産がリーフ通勤の企業へ環境づくりをサポート
https://clicccar.com/2014/08/15/264715/
■日産e-NV200は商用車こそEVが適任と自信とともに発表
https://clicccar.com/2014/06/10/258549/
(塚田勝弘)