北海道・阿寒エリアのオススメ秋の紅葉ドライブ

秋の紅葉ドライブ、北海道ラストの3カ所目は、阿寒湖を中心とした阿寒国立公園エリアです。

まりもで有名な阿寒湖、今も噴煙を上げる活火山・雌阿寒岳と雄阿寒岳、オンネトーをはじめとした大小さまざまな湖沼、ダイナミックな自然の躍動感が味わえます。

国道241号線から道道664号線に入って約7〜8km、まずは景勝地として名高い北海道三大秘湖のひとつ【オンネトー】。

太陽の動きとともに刻々と色を変えることから「五色沼」とも呼ばれています。展望所からは雌阿寒岳と阿寒富士が一望でき、風のない午前中であれば湖面が鏡のようにふたつの山と空を映し出すことも。

道すがらの紅葉も楽しみたいところですが、カーブの連続で道幅が狭いうえに観光バスも通るので運転に充分注意してください。展望所の駐車場も普通車10台分程度と、あまり広くはありません。

この展望所の道向かいにトイレがあり、その脇から展望台への登山道(南登口)が続いています。ちょっと登りがキツイですが、展望台まで20分ほどです。北登口からの方が距離は若干遠いですが、勾配はなだらか。北登口にも普通車4〜5台くらい停められるスペースがあります。

沿道にも2〜3台分ほどの路駐帯が数カ所あります。オンネトー野営場に停めて周辺を散策することもできますよ。雌阿寒温泉には2軒の温泉宿泊施設があり、日帰り入浴も可能。自然湧出の源泉100%かけ流しです!

 

個人的にあまり紅葉のイメージがなかった阿寒湖ですが、実は湖畔の森も見事に紅葉するのです。温泉街から遊覧船で周遊すれば、より素晴らしい景色を堪能できます。

阿寒湖温泉街に宿泊されるなら、朝一番の遊覧船に乗ると語り部の口演を聞くこともできますよ。(写真は、湖上から見た雌阿寒岳)

 

阿寒湖の東南付近を【滝口】といい、阿寒湖の中でももっとも変化に富み、まるで巨大な日本庭園のような風景がひろがっています。遊覧船は、滝口を通るルートと通らないルートがあるので乗船の際にはご注意を。

写真は、その滝口から流れる清流・阿寒川を、国道241号線に面した【滝見橋】から撮影したもの。少し離れた沿道に、広い駐車場があります。

 

こちらの写真は、阿寒湖上から見た雄阿寒岳。滝口から雄阿寒岳への登山道があり、少し歩けば太郎湖・次郎湖も見ることができます。そこまではトレッキング感覚で散策できますが、雄阿寒岳登山は上級者向けです。またヒグマの生息地でもあるので、くれぐれも単独行動は控えて、熊鈴などを準備して行ってくださいね!

滝見橋から更に国道241号線を弟子屈(てしかが)町方面に走ると峠道となり、見通しの悪いヘアピンカーブの連続となります。その間に【双湖台】と【双岳台】2つの展望台がありますが、駐車場は解放されているもののトイレや売店は閉鎖されてしまっています。

別ルートとして、鶴居村から国道241号線につながる道道1093号線(阿寒公園鶴居線)がカーナビなどで表示されることがありますが、延々ダート道ですので林道マニアでなければ回避してください。ガイドブックなどでも、阿寒湖が一望できるとしてその途中にある【鶴見峠】を紹介していますが、現在は森の木々が生長して見えなくなっています。

 

阿寒湖温泉街は秋もイベント目白押し!

阿寒湖から迎えた祈り火を掲げ、湖から街を抜けアイヌコタンへと行進する【千本タイマツ】(飛び込み参加可能)が9月1日~10月31日まで開催(10月9日は【まりも祭り】のためお休み)。

またアイヌシアター【イコロ】において、アイヌ民族の火の神・アペカムイと北の大地に感謝のタイマツを捧げる【イオマンテの火まつり(秋バージョン)】が9月1日 ~11月30日まで上演中。

さらに、アイヌ伝統の儀式のほか、タイマツ行進、まりも踊りなどのイベントが楽しめる【まりも祭り】が10月8日 ~10月10日に開催されます。

阿寒エリアの紅葉ピークは、10月初旬〜中旬の見込みです。今年は例年よりちょっと早いかも? 

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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