新しいスバル「WRX S4」にMTが用意されないワケ

スバルWRXの日本向けモデルとして生み出された「WRX S4」は、大人のプレミアムセダンを目指した新キャラクターの一台となっています。

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エンジンは『ブルーボクサー』とも呼ばれれ、環境性能とパフォーマンスを両立したFA20型 2.0リッター水平対向4気筒直噴ターボ。トランスミッションはリニアトロニックと名付けられたCVTが組み合わされ、センターデフに遊星歯車を使ったVTD-AWDの駆動システムとなっています。

とはいえ、このパワートレインは基本的にグローバル仕様(北米仕様)と共通で、北米仕様のスバルWRXには存在する6速MTが日本のWRX S4に用意されないことに不満を覚えるスバリストもいるかもしれません。

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しかし、そこにはWRX S4(日本仕様)における「ハイパフォーマンス」を追求する上でゆずれない理由があったのです。 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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