富士重工が新宿から「世界に感謝」の気持ちを届ける意味は?【動画】

手法としては、ビル全体をスクリーンに見立てたプロジェクションマッピングの逆転の発想で、ビルに168枚の窓をスクリーンにして、内部からプロジェクターで映像を映し出すという「リアプロジェクションマッピング」。音はそのためにスピーカーが屋上に取り付けられたそうです。

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ちなみに、この映像がアップされたYOUTUBEのチャンネルは「Subaru Global TV」となっています。ということは、この企画を担当したのは国内向けの部署でなく、世界に向けてスバルの良さをアピールしていく部署というわけです。

つまり、48年間お世話になった新宿の地へ感謝の気持ちを伝えるため世界的にも知られた大都会の真ん中でこのような大掛かりなイベントを催すほどのメーカーでありブランドであることを世界に発信することで、スバルがその様々な周辺や、最終的にはユーザーも大事にすることを明確に表現したのでしょう。

日本ではスバリスト、北米などではスビーと、ファンの呼び方に名前がつくほど「愛」を感じさせるスバルブランドだからこそ実現でき、かつ必要だった、真夏の夜空を彩る新宿最後のイベントでした。

(小林和久)

 

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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