「McLaren P1.」のビスポーク仕様は、ペブルビーチで初めて一般公開されますが、北米ユーザーのオーダーによるもの!! だそうで多彩なカスタム系オプションパーツが、ノーマル仕様のP1.との違いを際立たせる仕上がりが見どころ。
そして、お馴染みのマクラーレン・オレンジを細部にアクセントとして施した独創的なアレンジがエアロダイナミクスに優れたスタイリングをより引き立てています。
じつに916psを誇る最高出力、最高速度349km/h(217MPH)を誇る、このスペシャルな「McLaren P1.」には、様々なアレンジが加えられており、これまで生産された170台の「McLaren P1.」とは異なる個性とオーラーに満ちています。
シルバーのアルミニウム製ラジエターグリルから始まるフロントマスク、その上のフロント・バンパーはカーボン・ファイバーのグロス加工仕上げで、ボンネットにはマクラーレン・オレンジのスピードマークを配置。
ボディは光沢のあるカーボン・ファイバーに、特別色のスターリンググレーのメタリック塗装が施され、マクラーレン・オレンジをアクセントとして付与。
サイドに回り込むと、ボディ同色のアロイホイールの内側にはマクラーレン伝統のカラーリングが施されたブレーキ・キャリパーが、リヤホイールアーチの前縁にはオレンジの「P1」ロゴが取り付けられています。
このロゴは「P1.」の開発段階のテストミュールにつけられていたラベルがモ チーフとなっているそうです。
リヤもスペシャルで、エンジンベイを縁取る24金製のヒートシールドとインコネル製エグゾーストが目を惹きます。
「インコネル」は一切の妥協を許さないブランドとして90年代のMcLaren F1にも採用された耐腐食性と耐熱性に優れたブランドで、現代のF1にも採用。
さらに、ダーク基調のペイントとサテン・ニッケル仕上げのステルス・パックとコントラストをなしているのも見どころです。
また2層構造のリヤウィングは、上面はボディ同色、下面はカーボン地をそのまま活かされており、まるでステルス機のような外観を強調し、このリヤウィングの取り付け部分にも「マクラーレン・オレンジ」が施されており、ウィングのダンパー上部と鮮やかなコントラストを演出。
そして、カスタム仕様のアルミニウム製グリルがアイコニックなLEDテールライトと組み合わされています。
インテリアもビスポーク仕様にふさわしく、カーボン・ファイバーとアルカンターラを贅沢に用いており、MSOステアリングホイールにもアルカンターラが巻かれています。軽量カーボンシェルのレーシングシートは4点式シートベルトで、アルカンターラ張りが配置された所はすべて、ストーングレーの縁取りとステッチが施され、特別仕様であることを表現。
ほかにも、センターコンソールの「マクラーレン・オレンジ」の差し色や外部のエグゾーストを模倣したような形状のサテン・ニッケルのエアベントなども、ビスポーク仕様ならではのスペシャルな演出になっています。
(塚田勝弘)