新型ボルボXC90に用意される世界初の安全装備「ランオフ・ロード・プロテクション」

ボルボの社是である安全性。新型XC90では、最先端の安全技術を採用する「セーフティ・パッケージ」が標準装備されるのが注目です。

VOLVO_NEW_XC90_03ボルボでは、「2020 年までに新しいボルボ車において交通事故による死亡者や重傷者をゼロにする」という安全目標「ビジョン2020」に取り組んでおり、この新技術の採用はその達成に向けた大きな一歩になるそう。

新型XC90の「セーフティ・パッケージ」には、ふたつの世界初となる安全技術が含まれています。

ひとつ目は、道路からの逸脱に対応する「ランオフ・ロード・プロテクション」、もうひとつは交差点等での出会い頭衝突を未然に防止する自動ブレーキ。

このふたつの新技術が安全システムに加わることにより、新型XC90は世界で最も安全なクルマの一台となると自信を見せています。

ここでは前者の「ランオフ・ロード・プロテクション」をピックアップします。

日本でも当然ありますが、ドライバーの不注意や疲労、悪天候などの様々な要因で、道路からの逸脱による事故が多数発生していて、例えばアメリカでの交通事故死の半数は道路逸脱によるものだそうです。スウェーデンでは、乗用車の交通事故において、重傷もしくは死亡事故の3分の1が単独事故とのこと。

そこでボルボでは、道路逸脱時にパッセンジャーを守るため「セーフ・ポジショニング機能」を開発しました。

VOLVO_NEW_XC90_02「セーフ・ポジショニング機能」は、道路逸脱の発生をいち早く検知し、車両が停止するまで運転席と助手席のシートベルトを自動的に強く巻き上げることで乗員を適切な位置に固定し、保護する機能。

道路から逸脱した車両が勢いよく路面に着地すると、縦方向の力が加わります。シートとシートフレームクッションの間に配置されたエネルギー吸収機能がその力を最大3分の1にまで低減。

これにより、道路逸脱による事故で頻繁に発生する重大な脊椎損傷の危険性を低減させるそうです。

さらに、「レーン・キーピング・エイド」はクルマが不意に車線を逸脱しそうになった場合、車線内にとどまるよう、ステアリングにトルクを加えて進路を修正。

「ドライバー・アラート・コントロール」(レーン・キーピング・エイド同様に標準装備)も用意され、ドライバーの疲労や不注意を感知して警告するシステム。最も近い休憩エリアを案内する「レスト・ストップ・ガイダンス」も用意されます。

■新しさと質の高さが伝わる新型ボルボXC90のインテリア
https://clicccar.com/2014/06/14/258135/

■交通事故死亡者ゼロを目指すボルボの次なる手とは?
https://clicccar.com/2014/01/06/241951/

■「ボルボXCコンセプトクーペ」を披露【デトロイトモーターショー2014】
https://clicccar.com/2014/01/13/242432/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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