交通事故死亡者ゼロを目指すボルボの次なる手とは?

安全を社是とするボルボは、2020年までに新しいボルボ車による交通事故死亡者や重傷者をゼロにする「ビジョン2020」を掲げています。2014年に登場するボルボXC90の新車体構造「SPA」は、すでに新たな特許を取得した「SPAセーフティ・パッケージ」を採用。

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従来のXC90と比べて熱間成形ボロン鋼を7%から40%以上に拡大することで、車両重量を増加させることなく強度を向上させ、燃費にも貢献するのは間違いありません。

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強度を増しているだけでなく、新しい電気系統を使って知能化を進めているのも注目で、新しい電気系統のアーキテクチャーにより、マイクロプロセッサー、センサーやカメラなど新しい技術革新を容易に追加できます。

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具体的には、カメラやレーダー、センサー技術により車体周辺のより多くの物体を検知でき、高速域や交差点などで衝突回避などが可能になります。新機能には歩行者はもちろん、スウェーデンらしく大型動物も検知して自動ブレーキを作動させる機能も含まれているとのことです。

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また、自動運転につながる技術として、車線逸脱を防ぐステアアシスト付のアダプティブ・クルーズコントロールを搭載、自動的に前方車両の列を追走するシステムも導入。

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車車間通信も搭載され、従来のカメラ、レーダーやセンサーを超える情報の取得が可能で、タイヤや路面の状態から、渋滞を回避するための情報や迂回路の提示、青信号の連続走行、空いている駐車スペースの検索などに対応します。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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