アウディのプレミアムな世界観はこうして作られる

アウディのイメージと言えば、現在ではプレミアム感が大きいのではないでしょうか。

AUDI_A8_09

そんなブランドのイメージというのは、簡単にできるものではありません。多くのクルマがハイテクを前提としていたり、耐久性や走行性能が優れているといった基本性能を高度に実現していても、それが富裕層にウケるかというと、そんなことは当たり前だろう、と言われそうです。

今回、アウディはその最上級モデルであるA8シリーズの中にあっても頂点となる最上級リムジンとなるA8 W12と、最大級のスポーツセダンであるS8を、正式発表の目前に「ほんの一部の人々」に公開しました。我々マスコミもほんの少しだけ呼ばれ、その一旦を見せてもらえました。

会場は恵比寿ガーデンプレイスで、三ツ星レストランを貸し切ったパーティをベースに、音楽、ダンスなどのパフォーマンス、芸能人やモデルをゲストとして招き、ハンドルを握りたい人には運転を味わわせ、後席を体験したい人はショーファーが都内をドライブする、といった庶民だったらどれも経験できないようなイベントです。

この世界を、選ばれたユーザーやその候補者に見せることで、アウディのプレミアム感はさらに高まっていくのでしょう。

プレミアムブランドはかくして作られていくのです。

(小林和久)

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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