アウディのディーゼルエンジンが25周年

アウディTDIの優れたイメージには、2006年からル・マンをはじめとしたWEC(世界耐久選手権)にディーゼルエンジンを搭載したレーシングカーで参戦していることもポイントといえるでしょう。 

audi2014LeMans

2014年のル・マン24時間耐久レースではワンツーフィニッシュを飾ったことも記憶に新しいアウディのレーシングディーゼルですが、なんと2006年の初参戦(ディーゼルとして)からル・マンに限っていえば9戦8勝という圧倒的な強さを示しているのです。

そのレーシングディーゼルはレギュレーションなどに合わせて次のような進化を遂げています。

2006~2008年:V12 TDI
総排気量5.5リッター、最高出力480kW、最大トルク1100Nm

2009~2010年:V10 TDI
総排気量5.5リッター、最高出力440kW、最大トルク1050Nm

2011~2013年:V6 TDI
総排気量3.7リッター、最高出力397kW、最大トルク900Nm

2014年:New V6 TDI
総排気量4.0リッター、最高出力395kW、最大トルク800Nm

ディーゼルパティキュレートフィルタや可変ジオメトリーターボチャージャーといったテクノロジーは、こうしたレーシングディーゼルでも使われています。

また、2012年からはモーターを組み合わせたハイブリッド・クワトロ(四駆)となり、市販車へのフィードバックを期待させるメカニズムとなっているのも印象的といえるのではないでしょうか。

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(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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