三菱eKワゴンの燃費と加速が劇的に向上【三菱eKワゴン試乗01】

今回は、三菱eKワゴンに試乗。日産デイズも同じなので、デイズを狙っている人も同じように確認いただければと思います。今回の一部改良で29.2km/Lから30.0km/Lの大台に突入(59Nm仕様の「E」とeKカスタムの「T」をのぞく)。

Mitsubishi eK_39ライバルのワゴンRも30.0km/Lで、ムーヴは29.0km/Lが最高ですのでカタログ燃費ではワゴンRに並んだことになります。

しかし、1年前を思い出すとeKワゴンもデイズも燃費重視のセッティングは明らかで、とくにNAモデルの56Nm仕様は踏んでも加速しない!

上り坂や合流時などは、Dレンジのままだと安全に走るためにも必要な加速を得られない状態に近いほどでしたから、最高出力、最大トルクのスペック自体は変わりませんが、今回の改良で加速性能が改善したのは朗報。

改良後はスムーズな加速を披露し、街中なら周囲の速度に十分に対応可能で、そこから踏み込むとスロットルの半分から2/3くらいで急に加速が鈍る感じもありますが、街中中心の実用域ではそれ以上踏む必要性は感じさせませんでした。

Mitsubishi eK_15その成果は、CVTの最適化とエンジンの吸気ダクト形状の見直しによるもの、とのことですが、あまり踏ませると燃費悪化につながりそうで、そのあたりのさじ加減は確かに難しそう。

わずか0.8km/Lの向上ですが、カタログに載る数値だけに三菱も日産デイズもこれからの拡販に期待を持っているのは当然で、あとは被害衝突軽減ブレーキの搭載が待たれます。

■三菱eKワゴンとeKカスタムのNAエンジン搭載車は省燃費!だけど遅~い!?
https://clicccar.com/2013/06/21/223170/

■三菱「eKカスタム」ターボの走りはミラージュよりも上か下か!?
https://clicccar.com/2013/07/01/224141/ 

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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