「スマートエネルギーハウス」の居住実験は、燃料電池や太陽電池によるダブル発電、そしてEVを蓄電池として使用。これらを最適に制御することで、CO2排出量を通年でゼロにできることを実証したというものです。そして「太陽電池の販売分は、火力平均の発電所のCO2を削減するものとして計算」という但し書きがつきます。
同時に「Home Energy Management System(HEMS)」を使った家電やガス機器、住宅設備の自動制御についての評価を行い、「HEMS」の効果的な機能も実証し、省エネと快適性の両立が可能なことも分かったそう。
その成果は、まず燃料電池を最大限に活用する独自の制御方法を用いた3電池住宅(EVを蓄電池として使用)の通年評価として、実居住条件下で103%減ものCO2削減とマイナス82%にもなる節電、そして31万円の価格メリット(光熱費+車両燃料費)を達成。
さらに、電動シャッターや電動カーテン等の住宅設備の自動制御が、居住者の利便性や快適性を向上させることも確認できたそうです。
課題は導入や維持費などのコストがまず浮かびますが、こうしたスマートハウスやEVを製造し、運搬する段階でもCO2削減さらに進めば、家もクルマも真の意味でCO2排出量ゼロの時代も見えてくるのではないでしょうか。
(塚田勝弘)