新型デミオはもはやデミオではない!

デザインは見ての通りで、魂動(こどう)デザインと呼ぶ、最近のマツダ流です。
CX−5から始まって、アテンザ、アクセラ、そしてデミオという順になります。この共通のイメージはブランドとして、とても大事なことです。「どれも同じに見える」というのは正解で、マツダというメーカーが生み出す製品としての統一性が、マツダというブランドをアピールすることになるのですから当然です。
Mazda DEMIO_74
ローレックスは? TAGホイヤーは? ブランドというのは、自身のコンセプトをデザインと機能で表現します。統一感がないメーカーがあるとすれば、それはどんなに高価でも、高機能でも、単なる安物なんです。

もちろん同じ魂動デザインだとはいえ、サイズが違うので表現は異なります。デミオはアテンザよりも約20%も短いんですから、当然です。アテンザの伸びやかな姿を、4mのボディに投影したことで、力強く見えます。縮小されているのではなく、凝縮されているのです。エッセンスもエネルギーも、少しも失うことなく、密度を高めて収めているように感じます。
この「凝縮」というキーワードが、デザインだけでなく新型デミオを表現するのにピッタリな言葉なのです。

(文:岡村 神弥/Movie&Photo:前田惠介)

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