えつ、これ自動運転といっていいのでは?
ドライバーが手を離したまま、クルマが曲がっているよ!
クルマに関心がある人ならばきっと、新車が誕生するまでには膨大な開発ストーリーが存在し何十万キロにも及ぶ走行テストがおこなわれていることを御存知だと思います。
スバルの公式サイトから、そんな開発ストーリーの裏側を記録した動画を発見したので紹介しましょう。
登場する車両は……フォレスターの現行モデル。開発責任者の臺(だい)卓治さんがストーリーテラーとなり、開発の様子を紹介する動画が公開されています。シリーズは全4本ありますが、ここで紹介するのは2本目で、各種走行テストを紹介しています。スクープ雑誌に登場するような、外観デザインを隠すために偽装を施した車両がテストコースを疾走します。
おおっ、なんかミニ四駆のガードバーみたいなものを装着した画像が出てきましたね。そう、注目は開始3分くらいからはじまるテストです。
これは障害物回避などを想定してハンドルを右に左にと深く2回切り込む、ダブルレーンチェンジの試験。鹿をよける様子に似ていることから「エルクテスト」とも呼ばれていますね。走りの煮詰めが甘いクルマなどは、挙動が怪しくなったりスピンしたり横転したりします。
もうびっくりなのは、オンボード映像。なんと……
ハンドルを触ってなーい! 激しくコーナリングしているのに。
そんな衝撃の映像は、こちらからどうぞ。
種明かしをすると、テストの統一性をはかるために人間ではなくプログラミングされた機械がハンドル操作を行っているということですね。それにしても、同乗(いちおう運転なのか?)しているドライバーは怖いだろうなあ……。同情します。
(工藤貴宏)