レクサスNX ついに日本の街で初公開!

レクサスの新しいSUV、「LEXUS NX」のプロトタイプがグランフロント大阪で街中における日本初公開を果たしました。レクサスとして新たな車種が追加されるのは、2011年登場のCT以来のことです。

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2014年4月の北京モーターショーでワールドプレミアを果たしたNXは、レクサスとしてはプレミアムコンパクトSUVであり、コンセプトは「Urban Sports Gear」。ラフロードなども走れるけれど、あえてそれを街中で使いたくなる洗練された道具、というイメージでしょうか。北京公開から日本でも話題となり、注目されていましたが、今回、一般の人が普通に往来する全国の数カ所でその姿をお披露目されることとなり、皮切りが大阪の新たなアーバンスポットであるグランフロントとなったわけです。

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ちなみにその展示スペースである巨大な吹き抜けのあるナレッジプラザは、ナント、言うまでもない世界的なプレミアムカーブランドであるメルセデス・ベンツがその展示スペース件カフェを構える場所で、期せずして(もしかしたら意図的?)に日独のプレミアムブランドを同時に見ることができるレアなチャンスとなっています。

レクサスNXは、「コンパクト」SUVというものの、それはレクサスブランドの中のヒエラルキーに則った場合の存在位置であり、より大きなRXよりは確実にコンパクトで取り回しなどにも優れるはずです。しかし、全長は4650mmとそれほど長いほうではありませんが、ヴィッツやフィットなど、いわゆるコンパクトカーの4m前後などからはもちろん、4.5m程度のプリウスなどよりも大きな数値です。

さらに全幅は1845mmと、日本ではコンパクトと言い難い数字で、あくまで「中国やアメリカなど世界的に見たらコンパクト」と理解したほうがいいでしょう。

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そのワイドなボディはデザイナーに腕を振るわせるのに大いに役立っているようです。

サイドのキャラクターライン、リヤフェンダーの大きな膨らみなど、目の錯覚を用いるのではなく、実際に彫りの深い面の強さで造形されています。

もちろん、フロントグリルにはレクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルが存在を際立たせ、L字型のウインカーやヘッドライトがNXをレクサスの新しい一員であることを象徴しています。

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このフロントグリルやヘッドライトは2つのデザインが用意され、標準に対してレクサスのスポーツラインであるFスポーツを選ぶことで、ブラックアウトされたグリル、3眼のヘッドライト、上側がブラックのドアミラーなど、スポーティな味付けが全体を引き締めてくれます。

その2つのデザインイメージは、2種類あるパワーユニットの2リッターガソリンターボの200t、2.5リッター+電気モーターハイブリッドの300hのどちらを選んでも選択が可能となるそうです。

LEXUS_NX_0035 この2リッターターボは、ガソリンエンジン車では今流行とも言えるダウンサイジング指向で、ターボエンジンながら極端なピークパワーを狙ったのではなく、ナチュラルでリニアな加速感など、より排気量の大きいエンジンのフィールを小さな排気量で実現させたものです。当然、エンジンサイズ、重量は軽くなるので燃費はもちろん、フロントの重量物を軽くすることでドライブフィールにもかなり好影響を与えるものと想像できます。

LEXUS_NX_0025また、レクサスにはすべてラインアップされるハイブリッド(日本国内)は、すでに「GS」や「IS」に搭載されているものと基本的には同様の実績あるもの。2.5リッターのアトキンソンサイクルエンジンとモーターの組み合わせは、モーターアシストによる大きなトルク感によるドライバビリティ、静粛性、そして好燃費を高い次元で強調させていることは間違いないでしょう。バッテリーは後席座面下付近に配置され、ラゲッジルームを浸食していません。

インテリアでは、外観に負けない都会的な洗練されたデザインと、レクサスならではのきめの細かいおもてなし、そして何よりも高い質感が迎え入れてくれます。

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レクサス初という、車両を俯瞰で眺めたような「パノラミックビューモニター」、「全車速追従機能付レーダークルーズコントロール」は前車がストップすると適正な車間距離で止まってくれます。その他、最新の予防安全、衝突安全メニューはもちろん揃っています。

気になる発売は2014年後半とのことですが、7月になれば1年の後半を向かえるわけで、早ければ7月とアナウンスされていると受け取ってもいいでしょう。

今回展示されているのはプロトタイプではありますが、その完成度はほぼ市販型と変わりないモノと思えるレベルでした。レクサスの主力ともなりうる実力車を、みなさんもその目で確かめに全国の展示会場へ足を運んではいかがでしょうか?

<<レクサスNX プロトタイプ展示会場>>

◆大阪
6月26(木)-29日(日)グランフロント大阪 / 北館1Fナレッジプラザ
〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町3-1

◆東京
7月10日(木)- 13日(日)六本木ヒルズ / 大屋根プラザ
〒106-6155 東京都港区六本木6-10-1

◆神奈川
7月18日(金)-20日(日)クイーンズスクエア / クイーンズサークル
〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい2−3

 ◆福岡
7月28日(月)-8月3日(日)JR博多駅 / 吹き抜けゾーン
〒812-0012 福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1

◆北海道
8月14日(木)-17日(日)新千歳空港 / センタープラザ
〒066-0012 北海道千歳市美々987-22

LEXUS NX200t

LEXUS NX300h

 

 (小林和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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