1935年に登場したダットサン10T型を祖とすると、じつに80年におよぶ長い歴史を誇る日産のピックアップ。12代目となる新型「NP300ナバラ」がタイのバンコク市内でワールドプレミアされました。
「NP300ナバラ」は各国・各市場のニーズに合わせ、標準ボディ、ワイドボディやキングキャブまたはダブルキャブ、2WDや4WDなど、ボディタイプとパワートレーンを幅広く揃えているのが特徴です。
自慢のパワートレーンは、クラス最高レベルの燃費と排出ガス性能を実現しながら、セグメントリーダーの性能を誇るというダイナミック・コントロール・ブレーキシステムを採用。改良型になる「YD25DDTi」型の2.5L 直列4気筒DOHCディーゼルエンジンと、「QR25DE」型の2.5L直列4気筒ガソリンエンジンを用意しています。
「YD25DDTi」エンジンの最大出力は、140kWと120kW/3,600rpm、最大トルクは450Nmと403Nm/2000rpmで、電動アクチュエーター付きターボチャージャーにより過給圧を増大させます。燃費は現行モデルから約11%向上。
4×4システム搭載車には、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)も搭載し、「アクティブ・ブレーキ・リミテッド・スリップ(ABLS)」や「ヒルスタートアシスト(HAS)」とあわせ、4×4機能と安全性を向上させているのもニュースです。
組み合わされるトランスミッションは、7ATもしくは6MT。7ATは低速域での燃費の良さや加速性能の向上、幅広い速度域を実現するギヤ比の拡大のほか、滑らかな加速と変速フィーリングを実現。
同モデルは、タイでの生産・輸出開始を皮切りに、180か国以上での販売が予定されています。
(塚田勝弘)