MAZDA「SKYACTIV」に続く低燃費技術を開発!?

先日お伝えしたとおり、国内自動車8社と日本自動車研究所が5月19日、内燃機関の環境性能向上を目指して合同で研究を加速させる組織「AICE」(自動車用内燃機関技術研究組合)を発足させました。 

AICE

世界的に環境規制が厳しくなる中、各社独自の技術開発に加えて「内燃機関燃焼技術」、及び「排出ガス浄化技術」の底上げで一致団結、大学・研究機関とも連携して日本の内燃機関の国際競争力をいっそう高める事を目的としています。 

これまでMAZDAが低燃費技術「SKYACTIV」を開発するなど、日本車メーカーは独自にエンジン開発を手掛けてきたものの、日欧米韓の有力メーカーの主導権争いが激化しており、開発のスピードアップが必要との判断が背景にあったようです。 

こうした動きと平行してMAZDAが今回、 「SKYACTIV」をさらに発展させた新たな低燃費技術を開発している事を明らかにしたそうです。 

MAZDA_New_SKYACTIV

日経新聞によるとMAZDAは今後3年間で3000億円を投じて新型エンジンや軽量化した車体を開発、2016年度以降に販売する新型車に採用する模様。 

その開発メニューには提携先のトヨタの技術を活用した「PHV」の開発も含むとか。 

同社ではエンジンだけでなく、車体の軽量化や新素材の採用など、総合的な研究開発に取り組むようで、「SKYACTIV」導入時以上の技術革新を目指すとしています。 

MAZDA

同社が現在主要市場としてる米国では2018年以降に環境規制が強まる見通し。

MAZDAでは自社のエンジン技術と組み合わせてあらゆる選択肢を検討しているそうで、PHVについては米国に加えて欧州への導入も予定しているそう。 

「SKYACTIV」に続くMAZDAの燃費向上技術が注目されます。  

■AICE(自動車用内燃機関技術研究組合) Webサイト
http://www.aice.or.jp/index.html 

〔関連記事〕
マツダが新型NDロードスター、シャシーを初公開
https://clicccar.com/2014/05/25/257142/ 

マツダSKYACTIVの生産台数が100万台突破
https://clicccar.com/2014/04/17/252356/ 

MAZDAがEVに「ロータリーエンジン」採用?
https://clicccar.com/2013/12/29/241395/ 

「SKYACTIV-D」エンジンが日本燃焼学会「技術賞」を受賞
https://clicccar.com/2012/12/21/207554/ 

RX-7 + RX-8 +Prius = RX-9 (HV ロータリー) !?
https://clicccar.com/2011/05/29/27795/

 (Avanti Yasunori) 

【画像をご覧になりたい方はこちら】  https://clicccar.com/2014/06/09/258509/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる