FIA世界耐久選手権(WEC)の第3戦であり、同選手権の中でも知名度はもちろん、24時間という長丁場(ほかは6時間)も考えると別格なのがご存じ「ル・マン24時間レース」です。
6月12日に開催された予選2回目と3回目で、トヨタ・レーシングの「TS040 HYBRID」がポールポジションを獲得。ドライバーは元F1ドライバーであり、中嶋 悟氏の息子である中嶋一貴選手が見事にトップタイムを記録。
日本人ドライバーとして初めてル・マン24時間レースでのポールポジションを獲得という快挙!
こちらも元F1ドライバーのアレックス・ブルツ、ステファン・サラザンとともに「TS040 HYBRID」の7号車をドライブした中嶋一貴が3分21秒789をマークしています。
中嶋選手は「24時間の長丁場のレースではあっても、やはりポールポジション獲得はとても嬉しい。TS040 HYBRIDの状態も良かったし、チームの皆には本当に感謝している。このレースに勝つために、全員で準備して来た。トラフィックの処理には苦労しつつもクリアラップを取れたことが、ポールポジション獲得に繋がったと思う。レースはタフなものになるだろうが、今夜は素直に喜びたい。我々はなすべきことに妥協はしなかったし、良いタイミングでラップタイムを刻めるようにも努めた。さあ、レースに向けて準備は万端整った。いよいよ挑戦が始まる」とコメントしています。
なお、2位にはポルシェの14号車が付けています。今年のル・マンは、絶好調のトヨタをはじめ、ポルシェ、アウディという実績も実力のあるチームが激しく優勝を争う展開になるはず。
決勝は現地時間6月14日(土)の午後15時(日本時間は午後10時)に始まります。
(塚田勝弘)