スズキはワゴンRとハスラーの二大看板でシェア回復を狙う

「全国軽自動車協会連合会」によると、2014年5月の軽自動車販売速報では貨物を含む軽四輪総台数、軽四輪乗用車ともに僅差でダイハツをかわしてトップに立ったのがスズキ。執筆時点では、車種別の台数は明らかになっていませんが、牽引役になったのは最近ではスズキも「想定以上」と認めるハスラーであるのは間違いなく、ワゴンRとともにハスラーが二大看板に育っていく期待は大です。

HUSTLER しかし、ハスラーの好調ぶりを同社の関係者に伺うと、あくまで感触としてですが、初代ワゴンRまでの圧倒的な手応えではないようです。そもそもハスラーが人気なのは、デザインやカラーはもちろんでしょうが、積載性などの使い勝手を含めて、ワゴンR譲りの素性の良さが根底にあってからこそ。

ハイト系軽自動車でお手本的存在といえるワゴンRは、1993年の9月以来、ダイハツ・ムーヴの後塵を拝することはあっても常に売れ続けていて、昨秋には400万台を突破し、スズキでは最短で達成。

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ハイト系は、燃費も走りも実用性もすべての面で、高い性能の高さが求められますが、20%台に落ちてしまったシェアを30%台に回復するためにハスラーとともに欠かせない大黒柱になっています。

■走りも個性的!? 安定のコーナリングとハード目な乗り心地に驚き【スズキ・ハスラー試乗記01】
https://clicccar.com/2014/01/25/244884/

■スズキ「ハスラー」はターボか? NAか?【スズキ・ハスラー試乗記02】
https://clicccar.com/2014/01/31/245321/

■雪道もオフロードも楽々走る最新装備とは?【スズキ・ハスラー試乗記03】
https://clicccar.com/2014/02/01/245335/

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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