噂されるマツダCX-3はまだもう少し後だとして、ホンダ・ヴェゼルやプジョー2002、ルノー・キャプチャー、フォード・エコスポーツ、そして以前から導入されていたMINIクロスオーバーなど、コンパクトなSUVモデルがメルセデス・ベンツGLAクラスの登場で出揃ってきた感があります。
250〜270万円くらいでせめぎ合うモデルが多い中、GLAはエントリーグレードのGLA 180でも344万円、最上級のGLA 45 AMG 4MATICとなると、730万2000円と別格の値付けになっています。
「ベンツだから当たり前じゃない!」といわれそうですが、CセグメントではAクラスとBクラスを300万円切るエントリー価格でライバルをびびらせ、とくに他のインポーター関係者から「あんなに安いとは!」という声をよく聞いていただけに、GLAクラスの別格ぶりは際立ちます。
しかし、GLAクラスの1.6L、2.0L(出力違いで3種類)という豊富なエンジンラインナップ、ライバルよりも少し大きなボディサイズ、装備内容や2WDと4WDの設定、Sports/Off-roadグレードの用意など、その内容を見れば納得で、お金のかけ方も違うのは予想できます。
要はひとクラス上なんです、とはいっても増税後のいまだけに、今回の戦略がどう出るか見どころではあります。
さて、とくに圧倒的に別格なのが最上級グレードの「GLA 45 AMG 4MATIC」ですが、日本登場と同時に導入記念車「GLA 45 AMG 4MATIC Edition1」が600台限定で発売されました。
ベースはもちろん「GLA 45 AMG 4MATIC」で、専用エアロパーツ(フリック、リヤスポイラー)と専用サイドデカールでエクステリアを飾るだけでなく、マットブラックペイント20インチAMG10スポークアルミホイールを採用し、モータースポーツスピリットあふれるエクステリアを主張。
さらに、フロントスポイラーリップやサイドスカート、リヤディフューザーやルーフレールなどをハイグロス・ブラック仕上げにすることで個性をより際立たせています。
ほかにも、フロントグリルやドアミラー、リヤディフューザー、アルミホイールにレッドのアクセントを加えることでブラックとレッドのコントラストまで加えることで、エクステリアを徹底的にアグレッシブに仕立てています。
インテリアでは、コーナリング時に優れたサイドサポートを提供してくれるAMGパフォーマンス・シートとグリップ部に「アルカンターラ」をあしらったAMGパフォーマンスステアリングがダイナミックなドライビングをサポート。
また、AMG アファルターバッハエンブレムのエンボス加工を施したAMG E-SELECTレバーやEdition 1 専用エンブレムにより、エクステリアにふさわしい特別感あふれるインパネになっています。
ボディカラーは、カルサイトホワイト、コスモブラックの各300台で、価格は約80万円高となる810万円。カイエンやレンジローバー・スポーツのエントリー仕様と大差ない価格ですが、同仕様に価値を見出す人にとって価格はそれほど気になるものではないのでしょうか!?
(塚田勝弘)