プジョー、シトロエン、DSの3ブランド体制に移行したPSAグループ。復活したDSラインは、元々ラグジュアリーな位置付けであり、十分に個性的なシトロエンに独得なディテールを与えているのが特徴といえるでしょう。
DS3とDS4に用意される特別仕様車「DS Faubourg Addict(フォーブール・アディクト)」は、フランス・パリの高級ブランドが立ち並ぶ「フォーブール・サントノレ通り」からネーミングされたそうです。
この通りの周辺は、大統領執務室などもあるこの高級エリアで、ハイセンスで洗練された人々を「Addict(夢中にさせる)」という意味が込められていて、コンセプトカーの「Numero9」からインスピレーションされたという素材やカラーリングを採用し、DSブランドならではの独創的なデザインを強調しています。
デザイン担当者は、「DS Faubourg Addict」を「繊細でダイナミック、かつジュエリーのような輝きを放つDSのショーケース」とその出来映えに自信満々。
ボディカラーはDS3、DS4ともに専用色で、深紫色の「Whisper(ウィスパー=囁く)」。ルーフにはDSモノグラムのルーフステッカーを配置し、ドアミラーにはレーザー彫刻による精巧なDSモノグラムのグラデーションが施されていて、小粋なアクセントになっています。
インテリアは、DS3にはバケットタイプのミストラルレザーシートを用意し、DS4には高級本革を使った上級のDS5でお馴染みの「クラブレザーシート」を初採用。しかも、「Criollo (クリオロ)」と呼ぶダークブラウンも同特別仕様車の専用色になります。
1.2Lの新開発エンジンにETG5トランスミッションを組み合わせる「DS3 Faubourg Addict」は、限定100台で価格は270万円。
1.6Lエンジンに6速ATを搭載する「DS4 Faubourg Addict」は、限定80台で価格は351万円という設定です。
(塚田勝弘)