13世代「歴代スカイライン」画像ギャラリー ─ 4気筒、GT、ターボ、進化の歴史

スカイラインに2.0リッター4気筒ガソリン直噴ターボエンジンを搭載する新グレード「200GT-t」が追加されました。スカイラインといえば6気筒のイメージもありますが、そのルーツをたどれば4気筒だからスカイラインらしくないとは言えないことがわかります。

またターボであることはスカイラインのヒストリーからすると存在が自然。さらに新グレード名に使われた「GT」、「-t」といったアルファベットに懐かしさを覚えるスカイライン・ファンも少なくないのでは? そんなスカイラインが紡いできた13代に渡る歴史を歴代モデルの撮りおろし写真で振り返ります。

●初代モデル
スカイラインデラックス(1957年式:ALSID-1型)

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日産に吸収される前のプリンス自動車時代のモデル。ド・ディオン式のリヤサスペンションなど当時としては革新的なメカニズムを持っていたことがスカイラインに先進的でスポーティなイメージを与えました。

全長:4280mm 全幅:1675mm 全高:1535mm ホイールベース:2535mm エンジン型式:GA30 エンジン形式:直列4気筒OHV 総排気量:1484cc

●2代目モデル
スカイライン2000GT(1965年式:S54B-2型)

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もともと4気筒がメインだったスカイラインの、ノーズを延長して国産量産エンジンとしては初のSOHCエンジンとなるG7型にウェーバーキャブレターを3連装着したスポーツセダンが、このモデルです。

全長:4255mm 全幅:1495mm 全高:1410mm ホイールベース:2590mm エンジン型式:G7 エンジン形式:直列6気筒SOHC 総排気量:1988cc

 ●3代目モデル
スカイライン2000GT-R(1969年式:PGC10型) 

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「箱スカ」の愛称で知られる3代目は、プリンス自動車が日産に吸収されて初めて生まれたスカイライン。写真のGT-Rは、DOHCヘッドの高性能エンジンを与えられたスペシャルなグレードとして伝説を作りました。

全長:4395mm 全幅:1610mm 全高:1385mm ホイールベース:2640mm エンジン型式:S20 エンジン形式:直列6気筒DOHC 総排気量:1989cc

●4代目モデル
スカイラインH/T 2000GTX-E(1976年式:KGC111型)

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「ケンとメリーのスカイライン」というキャッチコピーを略して「ケンメリ」と呼ばれた4代目。排ガス規制の時代に生まれたためスポーティさよりも環境性能が求められたスカイラインとなりました。

全長:4460mm 全幅:1625mm 全高:1385mm ホイールベース:2610mm エンジン型式:L20E エンジン形式:直列6気筒OHC 総排気量:1998cc

●5代目モデル
スカイライン2000GT-E・L(1980年式:HGC211型) 

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このモデルの愛称は「ジャパン」。これもキャッチコピー「スカイライン ジャパン」に由来するものです。1980年にはスカイラインとして初めての6気筒ターボエンジンを搭載したことでも記憶に残るモデルとなっています。

全長:4600mm 全幅:1625mm 全高:1390mm ホイールベース:2615mm エンジン型式:L20E エンジン形式:直列6気筒OHC 総排気量:1998cc

●6代目モデル
スカイライン4ドアセダンDOHC TURBO RS(1983年式:DR30型)

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CMキャラクターの俳優ポール・ニューマンにあやかり「ニューマン・スカイライン」と呼ばれた6代目。車両型式のアルファベットがRになったことも時代の変化を感じます。写真はモデル途中で追加された4気筒ターボエンジン搭載グレードです。

全長:4595mm 全幅:1665mm 全高:1385mm ホイールベース:2615mm エンジン型式:FJ20ET エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ 総排気量:1990cc

●7代目モデル
スカイライン4ドア H/T GT ツインカム24Vターボ(1985年式:HR31型) 

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7代目モデルということで、そのままストレートに「7th(セブンス)」の愛称で呼ばれたモデル。新設計のRB系6気筒エンジンが登場したのが、このモデル。四輪操舵の先駆けとなる「HICAS(ハイキャス)」も装備されました。

全長:4650mm 全幅:1690mm 全高:1385mm ホイールベース:2615mm エンジン型式:RB20DET エンジン形式:直列6気筒DOHCターボ 総排気量:1998cc

●8代目モデル
スカイラインGTS25 4ドアセダン(1993年式:R32型)

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ラグジュアリーサルーン的な進化を遂げたセブンスに対して、よりスポーティ路線へと方向転換、ボディサイズもダウンサイジングするなどした8代目モデル。GT-Rが復活したことでも知られています。写真は後期に追加された2.5リッターグレード。

全長:4580mm 全幅:1695mm 全高:1340mm ホイールベース:2615mm エンジン型式:RB25DE エンジン形式:直列6気筒DOHC 総排気量:2498cc

●9代目モデル
スカイライン 4ドアセダン(1997年式:ECR33型) 

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女優・牧瀬里穂さんの発する刺激的なキャチコピーも話題となった9代目は全グレードが6気筒、3ナンバーボディサイズとなった初のスカイラインです。メイングレードは2.5リッターエンジンを搭載。この代でもGT-Rは用意されました。 

全長:4640mm 全幅:1720mm 全高:1340mm ホイールベース:2720mm エンジン型式:RB25DET エンジン形式:直列6気筒DOHCターボ 総排気量:2498cc

●10代目モデル
スカイラインGT-R M-Spec Nur(2001年式:BNR34型)

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現時点において、スカイラインとしては最後のGT-Rが登場した10代目は、9代目に対して全長やホイールベースを短く、強いボディを与えられているのが特徴。写真はモデル末期の特別仕様車です。

全長:4600mm 全幅:1785mm 全高:1360mm ホイールベース:2665mm エンジン型式:RB25DETT エンジン形式:直列6気筒DOHCツインターボ 総排気量:2568cc

●11代目モデル
スカイライン4ドアセダン(2005年式:V35型) 

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それまで基本的には国内(右ハンドル)専用モデルとして位置づけられていたスカイラインがついにグローバルモデル化したのが、この世代。エンジンもV型6気筒を基本とするようになり、車両型式もVで始まるものへとなりました。

全長:4750mm 全幅:1750mm 全高:1470mm ホイールベース:2850mm エンジン型式:VQ35DE エンジン形式:V型6気筒DOHC 総排気量:3498cc 

●12代目モデル
スカイライン250GT Type V(V36型)

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 2006年にデビューした12代目は、13代目スカイラインが登場後も2.5リッターグレードが継続販売される長寿モデル。今回の200GT-tの登場で、いよいよカウントダウンの音が聞こえてきそうです。

全長:4780mm 全幅:1770mm 全高:1450mm ホイールベース:2850mm エンジン型式:VQ25HR エンジン形式:V型6気筒DOHC 総排気量:2495cc

 ●13代目モデル
スカイライン200GT-t(2014年式:ZV37型)

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2014年6月5日から国内販売が始まる2.0リッターターボを搭載した新グレード。スカイラインとして4気筒を積むのは8代目以来、4気筒ターボは6代目に続いて2度めの搭載となります。

全長:4790mm 全幅:1820mm 全高:1450mm ホイールベース:2850mm エンジン型式:274930 エンジン形式:直列4気筒DOHC直噴ターボ 総排気: 1991cc

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(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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