軸受(ベアリング)大手のNTNが「人とクルマのテクノロジー展2014」に出展した「Q’mo2」は、ホンダの4WSどころではなく、その場でくるりと回転し、さらに横にも移動できるという、シティコミュータに欠かせない小回り性能を究極まで追い求めたEVです。
「Q’mo」の車名は、4輪操舵の「Quattro」、探索や探求を意味する「Quest」から由来し、「mo」は、「mobility」から取ったとのこと。
最小回転半径はわずか2.9mで、インホイールモーターを採用。インホイールモーターシステムは、サイクロイド減速機、ハブベアリング、モーター、センサーを搭載し、1段で高減速比になるサイクロイド減速機に適用により、小型軽量インホイールモーターを実現。
写真を見れば分かるようにモーターを内蔵したタイヤがあり得ない方向に向きを変えます。
EVとしての性能は、最高速度70km/h、最高出力16kW(8kW×2輪)、一充電走行距離は50km、充電時間は6時間です。
(塚田勝弘)