その場回転、横移動もできる夢のEVコミュータ

軸受(ベアリング)大手のNTNが「人とクルマのテクノロジー展2014」に出展した「Q’mo2」は、ホンダの4WSどころではなく、その場でくるりと回転し、さらに横にも移動できるという、シティコミュータに欠かせない小回り性能を究極まで追い求めたEVです。

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「Q’mo」の車名は、4輪操舵の「Quattro」、探索や探求を意味する「Quest」から由来し、「mo」は、「mobility」から取ったとのこと。

最小回転半径はわずか2.9mで、インホイールモーターを採用。インホイールモーターシステムは、サイクロイド減速機、ハブベアリング、モーター、センサーを搭載し、1段で高減速比になるサイクロイド減速機に適用により、小型軽量インホイールモーターを実現。

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写真を見れば分かるようにモーターを内蔵したタイヤがあり得ない方向に向きを変えます。

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EVとしての性能は、最高速度70km/h、最高出力16kW(8kW×2輪)、一充電走行距離は50km、充電時間は6時間です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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