先日発表されたばかり、昨晩「商談予約受付」を開始したばかりのマツダ・ロードスター25周年記念車が、わずか数分でその「商談予約受付」が終了したそうです。
ハッキリした数字は公表されていませんが、25台の数倍の「商談予約」が入った事で「商談予約受付終了」となった模様です。
その予定販売台数は日本で25台、世界で1000台というもので、ロードスターファンからは少いのでは、との声もありましたが、どうやらその通り、ファンの予想は当たったようです。
今回の25周年記念車は、2リッター、6MT、ソフトトップをベースに外装、内装、エンジンパーツなど「ノーマルの状態を保ちながらメーカーができる特別なものを装着」したもので、その製造工程などから限定数はやむを得ないところでした。価格は325万円。その特別な1000台は「基本スペック」は同様とした上で、各国の法規制に適合させることで、世界中のファンにイコールで届けたいというメーカーの願いも込められています。
ちなみに同様な手法を用いた10周年記念車は、世界で7500台生産されたというから、そのときの大変さは想像に難くないですね。
商談予約が運良くできた「オーナー予備軍」は、先着順に購入権があり、もしキャンセルがあれば後ろにその権利が回ってくる仕組みだそうですが、わずか25台でこの人気となれば、気持ちの上ではキャンセルする人はほとんどいないような気がします。
クルマへの興味関心、とりわけスポーツカーの需要は世界的に減っている中、着実に人気のあるものはまだまだ作れる、ということを証明した事になったのかも知れません。
(小林和久)