コイツはヤバい!
そう思わせたのはTeam RE雨宮 SUNOCOが投入した、3ローター・ターボのRX-7でした。これまで2ローター・ターボのマシンで戦ってきたこのチームが、このD1GP第2戦鈴鹿でついに投入した3ローター・マシンは、800psオーバーの大排気量6気筒車をも引き離す加速力を持ち、それでいて減速性能、トラクション性能も申し分なく、練習走行からいい走りを連発していました。
単走決勝は、めいっぱい奥まで加速してから一気に横に向けてアクセルを踏みきって旋回する走りで織戸選手が優勝しましたが、追走に入ってからの主役はTeam RE雨宮 SUNOCOのRX-7のように見えました。RX-7を駆る末永(正)選手は、誰に対しても難なくついていき、インを差し、楽々とドリフトを合わせて決勝まで勝ち上がっていきました。
上:単走優勝した織戸選手
もうひとりの決勝進出者は高山選手でした。高山選手は、おもに相手のミスで勝ち上がって来ましたが、自身も好調で、きわめてレベルの高い走りを安定して繰り出していました。決勝1本目は末永(正)選手が先行。高山選手はストレートで末永(正)選手に離されましたが、落ち着いて自分の走りを実行し、なんとか五分の判定に持ちこみました。そして2本目、後追いの末永(正)選手は、飛び込みから高山選手のインを狙っていきましたが、リヤが1輪コース外にハミ出してしまったことでリズムがズレてしまい、高山選手と接触。それによってラインが乱れてコースアウトしてしまいました。これによって高山選手が初優勝を決めました。
なお、3位には高橋(邦)選手が入り、大会後のポイントランキングは、高橋(邦)選手が首位に、2位が高山選手、3位が末永(正)選手となりました。
優勝したTEAM MORI with GOODYEARの高山選手と森修監督
(※写真提供:D1コーポレーション)
2014年D1GPシリーズ第2戦鈴鹿リザルト
順位 | No. | ドライバー | チーム |
1 | 5 | 高山 健司 | TEAM MORI with GOODYEAR |
2 | 7 | 末永 正雄 | Team RE雨宮 SUNOCO |
3 | 92 | 高橋 邦明 | GOODYEAR Racing with kunny’z |
4 | 14 | 村山 悌啓 | 激☆村山 |
5 | 25 | 織戸 学 | MAX ORIDO RACING |
6 | 86 | 日比野 哲也 | Team UP GARAGE with DRoo-P |
7 | 9 | 末永 直登 | YUKE’S チームオレンジ |
8 | 15 | 佐久間 達也 | Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS |
9 | 51 | 岩井 照宜 | HID MODEL 信玄 & RS Watanabe |
10 | 78 | 上野 高広 | TEAM VERTEX with CAR GUY |
11 | 6 | 内海 彰乃 | RC926 with TOYO TIRES |
12 | 70 | 横井 昌志 | D-MAX |
13 | 81 | 唄 和也 | GOODYEAR Racing with ORIGIN Labo. |
14 | 2 | 斎藤 太吾 | SUNOCO・PHAT FIVE RACING |
15 | 1 | 川畑 真人 | Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING |
16 | 77 | 松井 有紀夫 | EXEDY R Magic D1 Racing |
17 | 8 | 時田 雅義 | GOODYEAR Racing with ZERO CROWN |
18 | 52 | 田中 裕司 | NICHIEI with 魂同組 |
19 | 34 | 手塚 強 | GOODYEAR Racing with Bee★R |
20 | 72 | 西田 ラビー | HEYMAN!! with ESR |
21 | 19 | 片岡 龍也 | Team UP GARAGE with BANDOH |
22 | 99 | 松川 和也 | Team UP GARAGE with DRoo-P |
23 | 20 | 大嶋 友浩 | ビッグアイランド |
24 | 69 | 匂坂 晋治 | チームオレンジ |
(まめ蔵)