「歴代軽自動車のすべて」でスバル歴代の軽自動車を紹介したところですが、そのすべて本の中に、可愛らしくも信じられないトピックス写真を見つけました。
それは、工場で生産されたスバル360やサンバートラックが、車両運搬車に積載されている白黒写真です。その写真には、全長3mに満たない360cc規格の軽自動車ならではの、知恵と努力溢れるユーモラスな風景が映し出されていました。(ちなみに下の写真も、素晴らしくユーモラスです!)
■ビックリ写真はこちら! 車両運搬車の荷台に「横向き斜め」に積載していた!!
時々街中で見かける車両運搬車の多くは、荷台が縦長の2段式で、車両を縦向き斜めに搭載しています。ところが当時スバル360やサンバートラックは、運搬車の荷台に対して、なんと「横向き斜め」に搭載されていました。凄いコトをやっていたものです、ホントに! でもいくら全長が3m未満で短いといっても、さすがに横向きでは斜めの角度がキツく、自走して登れる角度ではありません。どうやらワイヤー等を使って、車両を引き上げていた様です。それにつけても、街でこんな可愛い運搬車を見かけたら、とっても癒されそう。当時はこうやって、スバルの群馬工場から日本全国に出荷していたのですネ。
このユーモラスな白黒写真を見ていると、ビジネスの効率化というクールな印象よりも、モータリゼーションの先駆けという勢いを感じます。庶民にとってマイカーが夢だった昭和の古き良き時代を、しみじみ思い起こさせてくれる写真だと実感した次第です。
(拓波幸としひろ)