【検証】「ベタ踏み坂」はホントに軽でベタ踏みなのか?

「あぁ、ベタ踏み坂ね、島根の境港にあるやつでしょ?」

境港(さかいみなと)は鳥取です。ここ、繊細なので要注意です。

しかし、この「ベタ踏み坂」として有名になった【江島大橋】は、境港と島根県松江市江島を結ぶ、いわば「鳥取県と島根県の架け橋」!

2004年10月16日に開通するまで、境港と江島を結ぶ道路は「中浦水門橋」(跳ね橋)しかなかったので、船が通るたびに通行止めになったり、総重量14トン以上の車が通行できなかったため、かなり不便でした。

「ベタ踏み坂」がここまでの勾配になったのも、5000トン級の船舶でも通れるようにとの配慮から。橋直下でも水深7mほどしかないというのも意外です。

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さて、そんな「ベタ踏み坂」、CM効果で観光客が激増! 平日でも警察が監視していました。お疲れ様です!

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CMと同じロケーションは、江島から境港に向かう坂道。方向的に西→東なので、撮影するなら午前中よりも午後がベスト。これからの時期、蜃気楼で路面が揺らめいたりするとこれまた臨場感があります!

遠くから見るとものすごい坂に見えるけど、実は勾配は6.1%で、走ってみると意外やすんなり。我が家のスズキ エブリィでも何のその。

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橋の両サイドは脇見防止なのか高い柵があるので眺めを楽しむ事はできませんが、トップを越えると境港の町並みと、美保湾、美保関、天気が好ければ遠くには大山(だいせん)も望めます。
あとは緩く右にカーブしており、個人的に、橋としての魅力はここまで。

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逆に境港から江島方面に渡った画像がこちら。中海と、正面に松江、写真には写っていませんが左側には大根島が繋がっています。

余談ですが江島のほとんどは工業団地という、とても小さな島です。ひょうたんで例えると上の小さなふくらみが江島、下の大きなふくらみが大根島というイメージで、牡丹が特産。ちょうど今の時季、島内のあちこちに牡丹が咲き乱れ、牡丹まつり、品評会などで文字通り花盛りですよ!

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観光客の増加に備えて、江島大橋の江島側にあるファミリーマート隣に駐車場を完備しています。ファミリーマートも「ベタ踏み坂店」を称する浮かれっぷり!?

記念撮影だけでなく、徒歩や自転車で橋を渡る人も多く、観光誘致にも一役買っている「ベタ踏み坂」CM。何のCMか忘れてませんよね? ダイハツ【タントカスタム】ですよ。

■「坂」篇:タントカスタム – テレビCM
https://www.daihatsu.co.jp/cm/tanto_custom/index_03.htm

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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