軽自動車といえば日本独自の規格で、グローバル展開のしづらい商品企画としてガラパゴス化の代表例としてあげられることもありますが、軽自動車と同じ全幅・全高のワゴンRがパキスタンで生産、販売されています。
スズキのパキスタン子会社であるパックスズキ社が生産する小型車「ワゴンR」は、軽自動車を改良したもので、全幅と全高は日本の軽自動車「ワゴンR」と同じ寸法ということです。ただし、パキスタンでの環境にあわせて排気量1.0リッターのエンジンを搭載するために、エンジンルームが205mmほど伸びているそうです。
軽自動車の「ワゴンR」をスズキの海外生産拠点で生産するのは、インド、インドネシアに次ぎ、パキスタンで3か国目。ちなみに、2013年(暦年)のグローバル市場における軽自動車ベースの車両の販売台数は約132万台(日本:62万台、海外:70万台)と海外でのセールスのほうが多く、およそ35万台(国内18万台)が「ワゴンR」ベースのモデルだったということです。
軽自動車そのものでなくとも、プラットフォームやボディなどその基本技術をベースとした小型車は世界的にニーズがあるといえそうです。
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(山本晋也)