なんか残念……。
スキーで時速252.454キロという最速記録をマークしたという動画です。スキーだからもちろん生身ですよ、生身! それもけっして真っ平らではないスロープを脚をサスペンションとして姿勢を安定させながら出した記録です。これはスゲー! 場所はフランス・アルプス。標高2720mのところでスタートし、標高2285mの地点がゴール。最大斜度は98%! 平均斜度が52.5%だそうです。
僕はバイク乗りなので、252km/hというスピードでの空気抵抗がどれほど大変なものかはある程度想像できます(自分でその速度を出したことはありませんが)。100km/h台だって、うかつに手なんか上げようものなら吹っ飛ばされそうなくらいの風を受けますからね。
で、この動画なんですが、……ちょっと……あっけないというか……スピード感がないというか。生身で時速252km/hって、スゴいはずなのに、なんか伝わってこない。スピード感って、自分の前を横切るものに対してはすごく感じるんですが、自分に向かってきたりするものの場合は、あまり感じないんですよね。そういう意味では撮りかたがイマイチなのかな? むしろゴールして減速をかけてから、カメラの前を横切るときは、スピード感がありますが。
ちょっと興味深いのは、いまどきGoProのオンボード映像がないことです。たぶん、そんなもの出っ張らせたら、空気抵抗が大きすぎて記録が出せないからでしょうね。
(まめ蔵)