新型86 変更点のポイントはここ!

発売から2年を越え、国内で3万7600台を販売(2014年3月現在)したトヨタ86が小変更を行いました。

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小変更は横文字で言えばマイナーチェンジと言えそうですが、業界の風習としてマイナーチェンジは外観等も多少変わるくらいの変更とされることが多く、見た目がほとんど変わらないものを小変更、または毎年行われれば年次改良(年改)などと呼ぶようです。

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今回、86は小変更ですので外観の変更はほとんどありません。

ただ、アンテナ部分はいわゆるシャークフィンタイプに変わったので、ここはハッキリ違いがわかるところです。2年前のデビュー時も当然検討されたそうですが、リヤウインドウの角度とアンテナの感度の関係で高さを稼ぐロッドタイプアンテナが必要と判断されたそうですが、今回フィンタイプでもアンテナ感度が十分となったための採用だそうです。ただし、ウワサではシャア専用オーリス向けに販売されているツノ型アンテナがいままで装着できたのが、できなくなってしまうかも知れません。

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そして、一番の「見えない」ポイントは剛性のアップです。

剛性アップのためにサスペンション取り付けボルトの座金部分の厚みを増したものを採用しました。写真でわかるように座金が厚いもの、写真の下側がサスペンション前後のそれぞれ新型用のものです。これを変えるだけで、誰もがわかるような剛性アップを果たしたと言います。

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これまでのオーナーも、このボルトに変えるだけで、一台あたり千円程度のパーツ代の投資で大きく変わってくるというので驚きです。

メーカーだからこそ根本的な見直しもできるところですが、スポーツカーの文化も、ユーザーも育てていくという86のコンセプトから、既に乗ってくれているユーザーでも変更可能な範囲での進化だというので、ハードルは意外に高かったことでしょう。

その他には、内装の質感アップと新デザインの18インチホイールの採用等が変更点となっています。

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そして、86のもうひとつの指名である、スポーツカー文化の育成、峠を大人の健全な遊び場としていくことも続いています。

86カ所の峠からベストな峠をファンが選ぶ「峠セレクション」。今年度は伊勢志摩スカイラインが選ばれました。ここで、秋ごろに86オーナーイベント「86S=HACHI-ROCKS」を開催するとのこと。

また、86Sは、オーナーが個々に自主的に開催するのもヨシとされており、個人レベルでユーザー同士のコミュニケーションの場にそのネーミングをぜひ使ってほしいそうです。こちらの呼びかけ等は、86SOCIETYのSNS機能を使ってできるようになっているそうです。

それから、昨年の「峠スタンプラリー」で86カ所の峠を全制覇した2名が表彰されました。

峠は入れ替えながら今年もスタンプラリーはやっていますので、そちらもエントリーしてみてはいかがでしょう?

そしてそして、今年の一大イベントは、86Sイベントを十勝を舞台に行うそうです。

日付は9月19-20日、場所は十勝スピードウェイ。初めての一泊二日のイベントで、昼間はクルマに乗って、夜は一晩中クルマの話、86の話などで盛り上がること間違いなし。

こちらは既に募集が始まっていますので、気になるかたはすぐにチェックして下さい。

その他にもいろいろありますが、日本を代表する大企業であるトヨタが、ホンキで自動車文化の育成を継続していってくれるのはありがたいことです。ぜひぜひこういう活動は続けていただいて、車種展開もスーパースポーツからさらに小さな軽自動車クラスまで広げていってくれれば、クルマ好きも必ず増えていくことでしょう。

いずれも詳しくはこちら>>>86SOCIETY https://toyota-86.jp/86society/

(小林和久)

 

 

 

 

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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