フェラーリ・カリフォルニアT登場! 価格2450万円でも狙いは日常使い!?

3月にジュネーブショーで発表されたフェラーリ・カリフォルニアTがアジア圏で初となる日本でお披露目されました。

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カリフォルニアTはV8ターボエンジンを搭載し、20秒で開閉可能はリトラクタブルハードトップと2+2レイアウトを持つ、スーパースポーツというよりは、ゴージャスなバカンスに似合いそうなクルマです。

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この手のクルマのオーナーは、まず買い物からレジャーまでこの一台で済ますはずはないのでしょうが、そのために意識している一般のクルマとは違うモノサシがあるようです。

キャッチフレーズは「毎日のフェラーリ」。すなわち、より日常に使えることを意識しているのです。

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そのためのモノサシは、

●年間走行距離30%アップ
●毎日の使用頻度50%アップ
●複数人数での旅行使用頻度65%

が、目標であり、結果70%が新規のフェラーリオーナー、つまりこれまでフェラーリに躊躇していたお客さんにも買ってもらうのが狙いだと言うわけです。一般の車種ではおそらくほとんど気にしない数字だと思われ、興味深いです。

Ferrari Carifornia T_29日常使いを意識したと言っても、エンジンなパワーアップされています。フェラーリは運転席後方にエンジンを積むミッドシップもありますが、こちらは普通のクルマのようにフロントにエンジンを搭載します。そのエンジンは従来の4.3リッターV8自然吸気エンジン(490ps/7750rpm、51.5kgm/5000rpm)から新開発3.9リッターV8ターボ(560ps/7500rpm、77kgm/4750rpm)としてパワーで70psアップ。

動力性能は停止から100km/hまでの加速タイムは3.8秒→3.6秒と0.2秒、同じく200km/hまでは13.3秒→11.2秒と2.1秒も短縮しています。また、最高速は316km/hとしながら、燃費は15%改善されているそうです。燃費が15%改善ってスゴい数字ですね。

Ferrari Carifornia T_37気になる価格は2540万円(8%消費税込み)、日本での最初のデリバリーは今年の後半からだそうです。

フェラーリは買っても普段使いには向いていないと敬遠していたかた、これからは、選択肢のひとつに入れてみるのもいいかも知れません。一度そのハンドルを握ってサウンドと走りの気持ち良さを味わってみて下さい。

(小林和久)

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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