4月1日付けでルノーと日産の主要4機能を統合し、新任されたアライアンス副社長が各機能を統括するという発表がされました。昨年末あたりから新聞紙上を賑わした「日産一人負け」の見出しを見返すわけではないでしょうが、「ダットサン」をロシアに投入するなど、日産は新興国強化を図っています。
ロシアでダットサンを展開することで、インドネシアに続いてニッサン、インフィニティの全3ブランドを販売することになります。
ルノーと日産が買収したアフトワズのトリアッティ工場で生産されるダットサン「on-DO」は、4ドア5人乗りの広々としたファミリー向けセダン。全長4377×全幅1700×全高1500mm。クラス最大級の530Lものトランク容量が自慢です。
エンジンは87psのガソリンを搭載し、価格は40万ルーブル以下(1ルーブル=約2.95円)となる予定。
「on(オン)-DO(ドー)」という車名は、このクルマの多様な文化的背景を反映しているそうで、「DO(ドー)」は日本人の精神に深く関わる言葉であり、一貫性を持って物事を実行する「道」を意味。
また、「動く」という意味も含んでいて「革新的な方法ですべての人へモビリティを」というダットサンブランドの考えを示すものだそうです。
一方の「on(オン)」は、ロシア語で「彼」を意味する言葉。このクルマの強さや性能、男性らしさを強調。さらに「DO」、「on」は、英語ではともに前向きな力強さを表現する意味もあります。
デザインは日産のグローバルデザインセンターで、開発はアフトワズの国際的なエンジニアチームによりロシアで行われています。
(塚田勝弘)