消費税増税が目立ちますが、新年度になって環境税が燃料にかかるなど自動車を取り巻く税制はドライバーを直撃しています。
そうした増税に対するドライバーの意識調査を一般社団法人 日本自動車タイヤ協会が実施し、春の交通安全運動の実施月で、「8」が輪(タイヤ)をイメージしていることから「タイヤの日」となっている4月8日を前に公表しました。
意外なことに、増税に対応して節約を行う予定と回答したのは、全体の約25%で、増税後に自家用車に使うコストは変わらないと回答した人も約59%と過半数を超えています。
興味深いのは、節約すると答えた人は、安全運転や燃費走行への意識が強いこと。当然ながら、コストにダイレクトに影響する燃費走行については、節約を気にしないという人に対して、節約を意識する人のほうが比率が高くなっています。またメンテナンスへの意識も高いことがアンケート結果から見て取れます。
燃費を悪化させる理由は、乱暴な運転をしてしまったり、不用な物を積んでクルマを重くしてしまったりといった原因もありますが、クルマの整備という点ではタイヤの空気圧を適性にしておくことが大切。そして、増税対策として節約意識の強い人は、タイヤの空気圧に関する意識が高いことも、このアンケートでは示されています。
日常的なタイヤ点検において、空気圧を気にしているという人は、節約派で約74%、節約を気にしない人ではわずか47%となっているのです。
とはいえ、タイヤの空気圧が不足すると燃費が悪化するだけでなく、安全な運転にも悪影響を及ぼすということは、アンケート回答者の8割以上が知っているほどで、もはや常識といえそうです。
タイヤの適切な空気圧がわからなくとも、たいていのクルマではドアを開けたところやフューエルリッドの裏などに記されています。
わかっていても、ついつい忘れてしまうタイヤの空気圧チェック。増税対策の節約に、そして安全運転のために、4月8日・タイヤの日を機会に再確認してみてはいかがでしょうか。
(山本晋也)
■関連リンク
一般社団法人 日本自動車タイヤ協会
http://www.jatma.or.jp/