昨年の東京モーターショーでお披露目されたプジョー「RCZ R」が発売されました。
RCZといえば、両サイドが隆起したような「ダブル バブルルーフ」が目を惹きますが、今回登場した「RCZ R」は、外観はもちろん、「プジョー スポール」もよるチューンナップで走りを磨き上げたモデル。1.6Lターボと6MTの組み合わせでプジョーの市販モデル史上最高となる270ps/330Nmまで向上されています。
ノーマルの200ps仕様に対して、シリンダーブロックに耐久性を高めるため特殊な熱加工を施し、ピストンヘッドはF1に使用されるレベルのアルミ素材を採用。さらに、ターボチャージャーを大型化し、エキゾーストマニフォールドとハウジングを一体化して高温を保つことで吸気効率の最大化を可能にしています。
それでいながらCO2排出量を7%低減し、「ユーロ6」の排ガス規制に対応しているのも自慢。
また、車高をノーマル仕様よりも10mm下げ、重量も10kgダイエット。380mmの大径フロントブレーキディスクやフロント4ポッド・レッドキャリパーで制動力も高められ、19インチタイヤを装着。
さらに、足まわりにトルセンLSDを備え、高速コーナーなどで左右の車輪に生じた回転差を補正し、高速安定性とコーナーリング性能をブラッシュアップ。
左ハンドルのみで、価格は540万円。限定150台のスペシャルモデルになっています。
(塚田勝弘)