究極のエコエンジン! 窒素を燃やす空気エンジンが発明!?

地球上のどこにでもある「空気」を燃料としたエンジンが発明されました。

Air Engine_1空気中の窒素(N2)を燃焼させて通常のエンジンと同様に回すことに成功したと富山工業大学工学部から発表されました。

空気中に一番多く含まれる元素である窒素を燃料とすることで、ほぼ無尽蔵なエネルギー源とすることができ、化石燃料の枯渇や二酸化炭素(CO2)増加に伴う地球温暖化とも無縁だとのこと。

大昔は、不活性ガスである窒素は他の元素と結びついて化合物になることはまずないとされてきたものの、1970年代に問題となった自動車の排気ガスによる大気汚染などからもわかるとおり、窒素が酸素と結びついた窒素酸化物(NOx)が存在します。

この、NOx発生を逆手に取ったのが究極のエコともいえる「空気エンジン」です。

Air Engine_2他の燃料を使用せずに窒素の燃焼を可能にしたのが今回開発された新触媒です。5mmほどの触媒をちょうどスパークプラグの位置に取り付ければ、これまでのレシプロ機関がそのまま「空気エンジン」となるそうです。その成分は今回は未発表だが、手に入りにくいレアアース(希土類元素)などではなく「一般家庭の台所にもあるもの」だとのこと。

発生したNOxは、一般のガソリンエンジンなどと同じく現在の排ガス処理技術で解決できると言います。

発表した富山工業大学工学部機械工学課の大鷽助教授によると、「震災後にガソリンスタンドに長い列ができているのを見て、これはなんとかせねばと思い、空気があればどこでも手に入る窒素を燃料とすることを思いついた。エネルギー変換や輸送コストを考えるととても大きな進化だと思う。ただ、実家のガソリンスタンドが廃業に追い込まれそうで心配ですけどね(笑)」と語りました。

究極のエコエンジンは、現在テスト車両(写真)に搭載され、2020年の東京オリンピックに実用化を目指して開発が進められます。

(小林和久)

<このニュースはエイプリルフールの「あったらいいな」ニュースです>

 

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
続きを見る
閉じる