F1に次ぐ速さ「スーパーフォーミュラ」って?

ナマのスーパーフォーミュラには、度肝を抜くスゴさがあります。この度肝の抜きっぷりといったら、ちょっと国内のほかのレースにはないレベルかもしれません。

現在スーパーフォーミュラの人気は、とうぜんF1には及びませんが、日本国内での人気に関してもツーリングカーのレースであるスーパーGTの後塵を拝しています。ちょっとF1と比べちゃうと分が悪いですよね。相手は世界最高峰のレース。しかもフェラーリやらメルセデスやら世界に名だたるメーカーがたくさん出ていて、バラエティも豊かです。

でもね、もしナマでフォーミュラカーのレースを見たことがないひとが見たら、スーパーフォーミュラには驚きますよ。むしろツーリングカー(市販車ベースの車両)のモータースポーツをよく見ているひとなら、なおさらです。あるいは「テレビでF1は観てるけど、ナマでフォーミュラカーのレースを観たことはない」なんていうひともそうですね。その理由はね、”思ってたよりもずっと速い”からです。

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市販車とはぜんぜんちがう、あんな実用性ゼロのカタチをしているのには理由があるんですよ。それは度肝を抜くほど速く走るためなんです。まずパワーがある。それでいてボディは圧倒的に軽い。さらに前後の大きいウイングの効果は、とても量産車では真似できないダウンフォースを生み出す。だからものすごい勢いで加速し、ギュッと止まり、キュンキュン曲がるんです。”速そうなカタチ”をしているだけじゃないんです。肉眼で見て、あきらかに速いんです。そう、度肝を抜かれるほど。あの「キュンッ!」っていう感じは、テレビで観ていてもわからない。そして音。家庭のテレビのスピーカーから出る音なんて、レーシングカーの排気管から自分の耳に直接届く音を10%も再現できてません。ナマで見てはじめて「こんなにスゴかったのか!」って思えるんです。

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そりゃね、F1にはかないませんよ。でもね、今年のスーパーフォミュラはエンジン/シャシーが一新されて、けっこう速さもF1に近づいたし、元F1ドライバーだって参戦します。逆に各マシンの性能が近いという点では、スーパーフォーミュラのほうが上。それだけに拮抗したバトルが見られます。レースの醍醐味という点ではけっして負けていないんです。それに、F1をナマで観に行こうと思うと、いくらかかると思いますか? 家族で行ったら、交通費や宿泊費まで含めると20万円くらい覚悟しないといけない。それに比べるとスーパーフォーミュラは2万円くらいでまかなえちゃいます!(※あくまでも一例ですよ)。 しかも鈴鹿サーキットの2&4レース(4月12日、13日)なんか、2輪のMFJ-GPのレースも一緒に開催されるんです。これはおトク!さらにHondaが仕掛けるファミリーイベントも行われるので、2日間めいっぱい楽しめちゃいます。というわけで、春のレジャーとして、鈴鹿の2&4レース、めちゃめちゃおススメです。

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 鈴鹿サーキットの2&4レースの詳細は、下のサイトをご覧ください。

http://www.suzukacircuit.jp/2and4/

(まめ蔵)

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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