新型エクストレイルの乗り心地の良さは「アクティブライドコントロール」も効いている、という内容を試乗記01で紹介しました。3代目エクストレイルは新機能満載で、シャーシ関連では「アクティブエンジンブレーキ」と「コーナリングスタビリティアシスト」が用意されています。
トヨタのカーナビ協調制御である「NAVI・AI-SHIFT」にも似ていますが、エクストレイルの「アクティブエンジンブレーキ」は世界初とのことで、ブレーキングやコーナリングの際にCVTのギヤ比を制御することでエンジンブレーキを掛ける機能。
Dレンジに入れっぱなしでもエンジンブレーキが作動することでイージードライブを実現するというわけです。
作動具合は思ったよりも自然で、唐突感など気になるものではなく、こんな機能が増えると運転がヘタになりそうですが、謳い文句にあるようにフットブレーキの軽減とロングドライブの疲労抑制に貢献してくれそう。
新型エクストレイルは、SUVということもありターインがしにくいシーンも速度域やコーナーによっては散見されましたが、それでも良好な乗り心地を考えるとハンドリングも良好といえます。
また、「コーナリングスタビリティアシスト」は、エクストレイルでは初採用の機能。ワインディングや高速道路の出入り口やコーナーなどで走行状況に応じて4輪のブレーキを制御し、アンダーステアを抑える効果があります。
左右輪の間で駆動力配分を制御するトルクベクタリングと似た効果がありますが、この4輪ブレーキ制御はなかなか自然なフィーリングで、人工的な制御を感じさせないのが美点なのと、これらのシャーシ技術は2WDを含む全グレードに標準装備されているのも評価できます。
■先代とは別モノ! 想像以上に良好な乗り心地【日産エクストレイル試乗記01】
https://clicccar.com/2014/03/03/248303/
■フル乗車だとパワー不足か!?【日産エクストレイル試乗記02】
https://clicccar.com/2014/03/04/248340/
(塚田勝弘)