あぁ、自動車ってこうだったんだな……。
もしかしたら、こういうクルマに回帰する時代が来るのかもしれません。今季2年ぶりにケータハムからF1に復帰する小林可夢偉選手ですが、そのケーターハムが製造する市販スポーツカー、ケータハム7に乗る動画が公開されました。
そんなにエンスーじゃないかたでもご存じのひとは多いでしょう。このケータハム7は、かつてロータスが販売していた名車ロータス・セブンの販売権を取得したケータハム社が作り続けている、クラシカルなスポーツカーです。とはいえ、設計は完全に昔のままというわけではなく、それなりに進化は遂げているようです。
それにしても電子デバイス満載の現代のクルマに比べて、なんとシンプルなことか。それでいて本格的なダブルウィッシュボーンサスペンションを持ち、軽量なので、意外な速さと、現代のクルマにはないクイックさが動画からも感じとれます。「レーシングカーに一番近いと思う」と小林可夢偉選手も言っています。
あー、なんかわかるわー。自動車の魅力ってもともとはこういう感じだったんだよねー。ソリッドで気合いが必要で、鉄やゴムの動きやガソリンの燃焼がダイレクトにビンビン来る感じ。ミスればタイヤはロックするし、スピンもする。でもこっちがやったとおり忠実にクルマが動いてくれる。現代のスーパーカーも魅力ですが、ケータハム7ならベーシックなモデルは500万円以下で買えます。こういうクルマを楽しむのって、意外と手が届くところにある極上の贅沢なんじゃないかなぁ。
(まめ蔵)