昨年からスタートし、多くの参加者を獲得したGAZOORacing86&BRZレースが、2年目に突入します。さらに人気が高まるのは確実で、いくつかのサーキットでは100台を超えるエントリーが見込まれています。レース数も、昨年の7戦から10戦へと増やされ、全国を転戦していきます。
そんな状況の中、クリッカーで昨シーズン、全7戦を追跡レポートした神奈川トヨタDTECチーム・マスターワンが2月20日、今シーズンの参戦発表会を開催しました。横浜駅前の横浜ベイシェラトン・ホテルの会場には、2台の86Racingが並べられていました。それは2014年シーズンをDTECチーム・マスターワンは2台体制で望むことになったのです。
2台体制では、新しいパーツやセッティングのテストが、2倍以上のスピードで行うことができます。走行時間の限られたレースでは、それは大きなアドバンテージになります。
注目される2名のドライバーは、ハコ遣いの名手であるベテランの菊地靖選手、そして昨シーズンにポルシェのワンメイクレースでシリーズチャンピオンを獲得した若手の小河諒選手と発表されました。小河選手は、トヨタのエースドライバーだった小河等さんの息子で、この春、大学を卒業する若手の有望株です。
今シーズンの目標について、菊地選手は「粘り強く走って、取りこぼしのないレースをしたい」とベテランらしく控え目に語ったのに対して、小河選手は「全戦ポール・トゥ・ウインです」(予選を1位で通過し、そのまま優勝すること)と高い目標を掲げていました。
年齢も身長も20違うというデコボコなコンビネーションですが、菊地選手のベテランらしい落ち着いたレース運びと、小河選手の若さあふれるダイナミックな走りが組み合わされ、お互いの持ち味を生かせば、台風の目になることは間違いありません。
昨シーズン、1度もリタイヤすることなく、安定した成績を残したDTECチーム・マスターワンは、今シーズン、さらなる飛躍をしそうな予感がします。
2014年シーズンの開幕戦は、3月29〜30日のツインリンクもてぎ。注目しておきましょう。
(岡村 神弥)