2012年のル・マン24時間耐久でデビュー以来、WEC(世界耐久選手権)にTHS-R(TOYOTA Hybrid System-Racing)を搭載したマシン「TS030 HYBRID」で参戦しているトヨタ。
2013年シーズンの最終戦バーレーンで優勝を飾るなど、2シーズン14戦で5回のポールポジション、5勝を上げてきた「TS030 HYBRID」ですが、2014年はレギュレーション変更により新マシンになります。
そのニューマシン「TS040 HYBRID」のメカニズムを示すイメージ画像が公開されました。
メカニズムの肝となるTHS-Rの開発を担当しているのは、日本の東富士研究所です。新車両規定に合わせた、新しいV8エンジンとモーター/ジェネレーターを前後に搭載した四輪回生/力行の新ハイブリッドシステムへと進化しています。
従来は、リヤだけで回生・駆動していましたが、「TS040 HYBRID」では四輪回生になっているのが目立った変更です。
2014年は昨年の覇者アウディに加えて、ポルシェも参戦すると激しさを増すWEC・LMP1クラス。果たして、ハイブリッドシステムを進化させたトヨタは、どのような成績を残すのでしょうか。
そして、こうしたレーシングHYBRIDから生まれた技術が、どのように量産ハイブリッドカーへつながるのか、気になるところといえそうです。
(山本晋也)