2013年度の新車販売累計台数が6年ぶりに1,500万台を超えて1,560万台(前年比+7.6%)に達した米国新車市場。
その中で年間販売台数42万4683台(前年比+26.2%)と大きな伸びを見せた富士重工業がVW(40万7,704台)を押さえて9位にランクインしました。
従来はTOP10圏外だったものの、2013年度は「レガシィ」「アウトバック」「フォレスター」に加えて新型「インプレッサ」も好調を維持、大幅な販売増に。
富士重工業の前にはヒュンダイ(前年比+2.5%)とKIA(同-4.0%)が存在するものの、2014年度に同社は46万台の販売を予定していることから8位のKIAとの差はさらに縮まる可能性を秘めています。
同社の世界販売台数のうち、約半分強を米国市場が占めており、日本国内での販売台数18万818台(前年比+1.7%)の伸びとは対照的。
自動ブレーキ「EyeSight」の採用など国内での評価が高い一方で、これまでの米国偏重の影響で車両が大型化しており、国内販売が足踏みしているのも事実。
そこで今一度国内市場に最適化、「EyeSight」をさらに進化させて5月に発売を予定しているのがスポーツツアラー「レヴォーグ」という訳です。
一方、総生産の約8割を国内工場で賄っていることによる生産キャパの問題が切実化しているようで、生産ラインでは高負荷が続いていると言います。
吉永社長は「全世界でスバル車を待っているお客様に迷惑をかけないようにする」として今後も国内生産能力の増強を図るものの、追いつかない状況とか。
好調な販売の裏で新型車「レヴォーグ」投入で更なる供給不足が予想されるのが同社にとって最大の悩みでもあるようです。
「レヴォーグ」の発売時期が東京モーターショーでの発表から半年後の5月となっているのもそうした生産キャパに起因する新車発売後の玉不足への配慮と推測されます。
恐らく今頃は年初の先行受注の多さを受けて同車のフル生産体制に入っているのではないでしょうか。
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