レヴォーグには、2.0Lの直噴ターボに加えて、1.6L直噴ターボが用意されています。78.8×82.0のロングストロークで、当然ながらインプレッサの1.6Lの「FB16」と同一。
しかし、ターボの力を借りてインプレッサのNAの「FB16」から55ps、102Nmアップさせ、170ps/4800〜5600rpm、250Nm/1800〜4800rpmを達成。
レガシィの2.5L NAは173ps/5600rpm、235/4100rpmと比べると分かるように、中・低速域からトルクフルになりしかもトルクバンドも広く、ピークパワーはより低い回転域から同じ5600rpmまで続くということになります。なお、0-100km/h加速も現行レガシィ(2.5L)の10.0秒から9.0秒に短縮しています。
今回の試乗は、1.6Lターボは外周路で制限速度もありましたので味見程度ではありますが、アップダウンが多かったおかげで数値どおりトルクフルな走りは十分に確認できました。
しかも、「SI-DRIVE」の「I」モードのままでも特にパワー不足はなく、「S」にすれば吹け上がりがよくなり、痛快な走りが楽しめるほど。これなら市街地はもちろん、ワインディングでも動力性能に不満を抱くことはないはずです。
この1.6Lターボは、まず2.5Lレガシィの173ps/235Nmをターゲットに据えて、大型化されたEGRやアイドリングストップなどの積み重ねにより、燃費はズバリ「免税」になることが狙いだそうで、レギュラーガソリンを指定するのが自慢です。
(塚田勝弘)