ノア/ヴォクシーで激化するミニバン販売戦略は「団塊世代ならぬバン買い世代」がターゲット

1972年生まれのワタクシはいわゆる団塊ジュニアになりますが、現在の子育て世代はその団塊ジュニアのアラサーからアラフォーが中心になっています。子どもが1人であれば軽自動車でもコンパクトカーでもこと足りるでしょうが、子どもが2人以上いてしかも親(おじいちゃん、おばあちゃん)と同居、もしくは実家の近くに住んでいる、1台で移動できるミニバンはやはり圧倒的に便利。

voxy_noahミニバンは子育て世代が中心とはいえ、一度ミニバン乗って広さと便利さを享受すると、子育てを終えた層でもそう簡単には「ダウンサイジング」できないという人もいるはずです。

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なぜそんな話をするかというと、最近の自動車メーカーは、子育てを卒業したポスト・ファミリー層は「ミニバンからのダウンサイジングで、セダンやコンパクトカー、軽自動車などに移行する」という見方をしていましたが、団塊ジュニアの親世代である団塊層で孫がいる人は「孫を乗せてドライブする」というニーズから積極的にミニバンを選ぶというある調査もあるほどで、孫のいる団塊世代は軽自動車に次いでミニバンを選んでいるそうです。

新型ヴォクシー/ノアのプレス発表会で、水澗英紀チーフエンジニアは「休日のサービスエリアの主役はミニバン」と指摘しました。

ヴォクシー/ノアのフルモデルチェンジをはじめ、セレナのマイナーチェンジ、ステップワゴンの一部改良など、ミドルサイズミニバンを中心に、ホンダ・フリード(ハイブリッド含む)などの根強い人気のコンパクトミニバンを含めて2014年はミニバンが再び注目されるはずです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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