1月13日〜26日までアメリカ・デトロイトで開催されているデトロイトモーターショーで、ワールドプレミアとして注目を集めた「TOYOTA FT-1」は、スープラの後継モデルという噂もありますが、むしろ同モデルは内・外装、とくにインパネを見れば分かるようにレーシングカー的なディテールが目を惹きます。
デザインを担当したのはアメリカのデザイン拠点「Calty Design Research,Inc」。設立40周年を迎えた「Calty」が米国で「夢のスポーツカー」に向けて挑戦してきたひとつの成果と胸を張っています。
スープラ後継といわれるのは、FRを採用する本格スポーツカーだからと思われますが、「フロント・サイドガラスのカーブ形状は、トヨタ200GTのデザインを彷彿とさせる」とメーカー自ら謳っていて、トヨタのFRスポーツカーのデザイン像を提案したコンセプトカーとしています。
外装ではクラシカルなロングノーズ&ショートデッキが特徴で、迫力あるフェンダー形状や可動式のリヤウイングを採用するなど、スポーツカーファンにはたまらない装備も用意。
インテリアは、レーシーなステアリングホイール、三角形をモチーフにしたメーター類が特徴で、フォーミュラーカーのような雰囲気が濃厚。
また、各種情報をステアリングの上に配置することで視線の移動を最小限に抑え、運転に集中できるコクピットにふさわしい試みもされています。
同モデルの市販化はないようですが、1月14日に予定されているアップデートで「TOYOTA FT-1」を入手可能で、ゲームの世界でトヨタの歴代スポーツの系譜を受け継ぐコンセプトカーを体感できます。
(塚田勝弘)