軽自動車のカスタマイズというのは、昔から独自の世界観で展開していますが、新車市場同様に東京オートサロンにおいても年を追うごとに軽自動車の存在感は増しています。
そんな軽自動車のカスタマイズ仕様から、時代を超えて集まった3台の2シーター(1台はシングルシーター)をピックアップしてみましょう。
まずは、ダックスガーデンの「ポルシェ356スピードスターになりたいコペン」。
ベースモデルはダイハツ・コペン(L880K)。基本的には、ボディ加工の不要なボルトオンパーツで、このアピアランスを実現していること、そして軽自動車枠をはみ出していないことが注目点。コンプリート状態での発売も考えられているそうです。
つづいて紹介するのは、御殿場に居を構えるBOOMERANG(ブーメラン)が軽自動車をベースにオリジナルボディを与えた「ゼータ」。
もともと自動車メーカーなどの試作などを行なっていたという同社が、初めて一般ユーザー向けに作ったというコンプリートカーで、ベース車両はスズキ・カプチーノ(EA11R)ですが、カーボン製のボディは完全に別物になっています。全幅が1400mmを超えてしまい、当時の軽自動車規格を超えてしまうので、ナンバーを付けるとしたら白ナンバーになるということです。
さらにベース車両の年式はさかのぼって、360cc時代のスバルR-2をベースに現代のサーキットでも通用するパフォーマンスを与えたのが、中日本自動車短期大学がメイクした、こちらのマシン。
もともとリアエンジンのスバルR-2をベースにスバルの4気筒スーパーチャージャーエンジンを横置きミッドシップに搭載、シングルシーターとしたレーシングバージョンです。ボディのほとんどがFRPでリメイクされ、サスペンションもフロントがカプチーノのダブルウィッシュボーン、リアはムーヴのフロント・ストラットをベースに作り直されています。
海外のモチーフを取り入れながら、オリジナルのボディを与えるという、軽自動車らしい世界観を、それぞれのマインドで作り上げた、こだわりのカスタマイズKカー。これらも東京オートサロンらしいカスタマイズカーといえそうです。
(山本晋也)