クリスマスに行われたフォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアントのプレス発表会で、フォルクスワーゲングループジャパンの庄司 茂社長は、「ミニバンからのダウンサイジングでステーションワゴンに回帰している層が増えている」という分析を披露しました。
確かにそうした数字や傾向はあるでしょうが、年末年始に高速道路のサービスエリアに立ち寄れば日本はまだまだミニバン大国であることを実感します。
ここ数年ミニバンがパッとしなかったのは、ブランニューモデルやフルモデルチェンジが少なかったからで、2013年秋に登場した新型オデッセイ、1月中旬に登場するノア/ヴォクシーは超絶な大ブレーク確実。
すでに一部改良したステップワゴンやマイナーチェンジを果たしたセレナも台数を伸ばすはずで、ノア/ヴォクシーだけでなく、オデッセイやステップワゴンにもハイブリッドが追加される可能性もあります。
このように、2014年はミニバンの当たり年になるはずですが、ステーションワゴンはどうか?
VWが投入した新型ゴルフ ヴァリアントは、ハッチバックのヒットからすると売れることは間違いないでしょう。価格は269万5000円〜322万5000円という設定。
じつは、235万円〜320万円のプリウスαなどがターゲットだそうで、欧州車ではなく、266万7600円〜356万4000円のスバル・レヴォーグなどの国産ワゴンを狙い撃ちにした価格設定を打ち出しています。
台数的にはモデル数からも「ミニバン>ワゴン」は当然でしょうが、VWの庄司氏が指摘するようにワゴンも2013年よりもさらに脚光を浴びるでしょう。
(塚田勝弘)